中国は就活で整形が当たり前?
中国は美容整形が当たり前の行為で、学生が就活へ向けて美容整形手術を受ける需要が非常に高いです。
顔面偏差値を重視する傾向が強く、たとえ整形手術によって人工的に造られた顔であっても美しければ高く評価されます。
整形市場は年々成長していて、整形手術をネガティブに捉えている若者はほとんどいません。
多くの若者が金銭面の問題さえクリアできれば、積極的に美容整形をしたいと考えているようです。
市場規模は世界2位
中国整形美容協会の資料によると、中国の医療美容サービスはアメリカに次ぐ世界2位の市場規模です。
なお、国際美容外科学会(ISAPS)が発表した統計資料では、中国と韓国が対象外になっています。
総人口が多く、経済が急成長している環境と整形手術へのネガティブなイメージがないことから、中国が世界有数の整形大国であることは間違いありません。
男性利用者が急増
中国では美容整形を受ける男性が急増していて、2021年の統計資料によると全体の約3割が男性になっています。
顔面偏差値で就職活動の優劣が決まるのは男女共通で、近い将来には女性より男性の方が多くなるかもしれません。
整形してイケメンや美女になることが社会的成功を生むという考え方が広まっていて、今後も中国の整形市場は成長を続けていく見込みです。
芸術大学など一部の大学は学生の大半が整形手術を受けていると言われていて、美容整形へ投じる費用が年々高まっています。
以前は二重整形などプチ整形の需要が高かったですが、昨今は美肌レーザーや鼻・骨格など様々な治療を受ける人が増加しています。
トラブル件数も多い
中国では整形手術に関するミスや医療事故のトラブルが多い特徴を持ちます。
死亡事故の発生や人気女優が医療ミスの被害を公表するなど、美容整形に関するトラブル事例を多数確認できました。
高須クリニックの高須克弥院長は、中国が整形外科は宣伝用のモニターを使ってリスクの高い手術をしている問題点を指摘したことがあります。
医療ミスの発生率やクレーム件数など明確なデータはありませんが、実績のある有名美容クリニックを含めて一部でハイリスクの治療が存在するのは確かです。
ちなみに中国は医師免許を取得するための国家試験合格率が低く、医学部で真面目に勉強しても医師になれない人が多数います。
また、3年以上継続して医師の職から離れた場合は、資格停止になり再度研修を受けないといけません。
医師のレベルは高いですが、一部で無資格のクリニックが存在することや、患者を対象にハイリスクの治療へ挑戦していることがトラブルの多い要因でしょう。
新しい術式を生み出した実績はそれほど多くありませんが、昨今はAIを使った手術支援ロボットを開発するなど整形手術に関するIT化・自動化で世界をリードしようとしています。
将来的には先進の整形手術で中国が世界をリードするように変わっていくかもしれません。